フィーネ・ミルクェントからの手紙

君達は額縁の中で生きる、非常に脆い人形である。

君達が望むならば、私は翼でも家でも恋人でも
描き添えてやろう。
しかし結果、私が愛せない紙一枚になった時には、
君達にはまた死んでもらわねばならない。

君は何度目の君だ?
君は何回、くしゃりと丸めた世界で
その身が焼けるのを待った?
どうかそのことを悲しまないでほしい。

君達が最高に美しくなる額縁へ導くのが、
私の成すべき事のようなものなのだ。

フィーネ・ミルクェント
(2024/10/16)

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