(2016/05/30) favorite0いいね送信中です
そこには、「無題」の絵ばかり飾られていました。双子の絵描きが描いたそうですが、彼らは描くことしか能が無く、何も語らないのだそうです。彼らが一体何を描いたのか、誰も知ることは叶いませんでした。私たちには、絵の正解がわかりま […]
あてのない旅の中で、不思議な店にたどり着いた。変わった風貌の人々が住まうそこには、わたしの短い人生では到底集めることの出来ない量の知らないものが溢れていた。この見事な収拾癖をとがめる声が聞こえたが歩ききれない世界の片鱗を […]
忘れることは殺すこと忘れられたら死ぬのと一緒覚えてなければ亡いのと同じ生まずに捨てれば生まれない(2016/04/22) favorite0いいね送信中です
ずいぶん長い事旅をしてきたもんで今じゃすっかりどこにいくのか忘れてしまってねミニチュアな街を見下ろして 灰の夜に落書きをして気まぐれにぽんと投げ入れるお菓子1つに喜ぶ子供がいるなんざ思っちゃいなくてありゃそういえば なん […]
(2015/09/15) favorite0いいね送信中です
(2016/05/31) favorite0いいね送信中です
双子の姉は自分と違い、好奇心旺盛で行動的であった。魔女の肖像画「ミルクェント」の中に消えたその日も、絵から引きずり出した魔女がどうなるかなんて、まして自分がそのままどうなるかなんてこと、きっとちっとも考えていなかったのだ […]
(2015/06/17) favorite0いいね送信中です
ある世界では、終わりを迎えるときに一人の人間がひとつの大樹になります。はじめは自分が大樹と知りません。肌はかたく乾き足は幹をつくり髪がしなやかな葉となってようやくわかります。彼の者からのびる根は地上のすべてに伸び、彼の者 […]
やってきたやってきた、お菓子に惹かれてやってきた今年は豊作 今夜はごちそう ! 一夜限りの収穫祭(2015/09/27) favorite0いいね送信中です
夜の中をひとり、パジャマ姿で歩いてみて。きっとわくわくして、ちょっとこわくて、ほんのり心細い。そんなときに楽しそうな音楽、声、灯りで君の腕を引いてみせるんだ。「さあ、君はどんな顔で笑うんだい?」(2015/05/15) […]